株とFXの買いと売り

FXや株などの個人投資を始めて投資家が選ぶのは
どの銘柄、もしくはどの通貨を取引をするかを選ぶ以外に
対象に対して「買う」のか「売る」のかを選ぶのは当然ですよね。
株取引の場合は現物取引が推奨され、投資経験の少ない方に
カラ売りやレバレッジを可能にした信用取引は証券会社は
制限するようにしています。
では、「売り」というのはリスクが高く危険な取引なのか?
これは株とFXで大きな違いがあります。
一般的な個人投資を始められたばかりの方に「売る」事について
簡単に説明すると・・・・・
「売りは何となく抵抗があって、危険な気がするんですよ」
と言われたりする事がありました。
これはFXもそうですが、株などで実際に持っていない
「株を売る行為」について「架空の取引」と捉えて、
一種の投機的なマネーゲームを連想する為だと思います。
しかし、株と為替では大きく性格が異なります。
株の場合を例にしてみます。
ある企業が上場し、株価が5万円だったとしましょう。
5年後、業績が伸びて株価が500万円になった場合は
投資家と企業が共に利益が伸びていくので、「買い」の投資家の
すべてが損失を持つ事がなく、企業が伸び続ける限りは
株を買った投資家が利益を得続ける事が可能な訳です。
ここで株の場合は売りと買いのリスクに大きな違いが出てきます。
株の場合の「買い」は企業の倒産による株価価値が0円になる
リスクしかない為に基本的に株価の範囲でのリスク。
逆に「売り」の場合は企業の業績が伸び続ける限りは
青天井で株価は上がっていくので、リスクが限定されていない。
そして株は相対的な取引なので、買い戻したくても売り手が
いなければ永遠に買い戻せません。
結果的に大きな損失を出す事に繋がります。
これが空売りが危険だと言う理由です。
では、為替の場合はどうでしょうか?
為替は当然ですが、二国間のレートが表示されています。
FXで米ドル/円取引の買いは、つまり米ドルを買うと言う事。
では株の時のようにすべての買いの投資家が儲かると言う
構図が成り立つかと言うとそうではありませんよね。
すべての買いの投資家が儲かるには円の価値が限りなく
下がっていくか、米ドルの価値が限りなく上がっていくしか
ありませんし、究極的には円の価値がなくなるまでです。
当たり前ですが現実的にそんな事はありえませんし、
円の買い手は永遠に損をする構図でもあります。
株の様に特定の銘柄が上がる下がるかではなく、
FXは二国間の通貨価値のバランスによる取引です。
つまりは売りも買いも同じ事だと言う事です。
たまたま日本は低金利なので、円クロスでどの通貨を売っても
スワップによる金利を支払う事にはなっていますが、
金利が変われば当然金利は「買い」でも支払う事になります。
FXの売りと買いのリスクは同等ですから、
取引を「買い」に限定せず、機会を逃さないようにしましょう。